LITTLE GREEN MEN
2022.06.28
LITTLE GREEN MEN
前回の記事から1ヵ月が過ぎようとしていますが!早速、音楽ネタを書いていきます。
多感な頃に聴いた音楽の影響と言うのは非常に大きいと思います。
そして、友達の影響などで様々な音楽に触れ、好みも変化していくのは自然な流れであります。
もちろん、一途にずっと聴き続けていると言う人も多くいます。
ワタクシは前者のタイプで、後でも記載しますが、90年代初頭にブルースやサザンロックと言ったジャンルに興味を持ち始めてからは、『これからは土臭いグルーブ感のあるバンド』『歪みまくりの速弾きとかダサい』等と、それまで好きだったHR/HMを全否定、しまいには『HM/HRなどもう聴くか!!』と、友人たちに、いきり散らかすあり様…。
そんな中でも、STEVE VAI の1stソロアルバム、『FLEX-ABLE』は大好きで、時々こっそりと聴いていた事は、当時の友人たちには内緒です。
と言う訳で、STEVE VAI 愛をツラツラと書いてみます。
STEVE VAI と LITTLE GREEN MEN
STEVE VAI を始めて知ったのは、VAN HALEN を脱退した DAVID LEE ROTH が作ったアルバム 『EAT ’EM AND SMILE 』から、『YANKEE ROSE』 の PVを観た事だったと記憶しています。
BILLY SHEEHAN とのステージパフォーマンスに、kazoo少年は悶絶。
衝撃的だった。
なので、こちら ↓↓↓
前半の1:40くらいまではショートムービー仕立てで、MTV全盛の80’sっすねぇ。(と言うか、映画を作る予定で撮影しものがキャンセルになり、PVになったとか)
STEVE VAI の存在を知ってから、DAVE LEE ROTH の3rdアルバム『SKYSCRAPER』が自分にとってオンタイムで発売されたアルバムという事になるのですが…。
『EAT ‘EM AND SMILE』 の荒々しさ以上のものを期待していた自分としては、少々物足りない感じのアルバムだったと言うのが当時の正直な感想でした。(今聴くとそんなことは無いが…)
そんな物足り無さからか、STEVE VAI の参加するアルバムを掘り下げてみたくなり、洋楽に詳しい友達に尋ねたところ、『FLEX-ABLE』 と言うソロアルバムがあると聞き、高校が渋谷付近だったので、当時、宇田川町にあったタワレコで、『FLEX-ABLE』を見つけ購入したのを覚えています。
レコードに針を落とした瞬間の衝撃は忘れられない!!
タワレコで見つけ、このアルバムを手にした時の高揚感。
と同時に、このアルバムのアートワークから、この作品が一体どの様な内容なのかと言う期待と不安を抱きつつ、急いで帰路につき、レコードに針を落とす。
プツプツと、針がレコードの溝を走り、期待と不安が混ざり合う中、スピーカーに耳を全集中して流れてきたのは…。
ザッー、ザッ・ザッ・ザッ…とテンポアップするノイズから、スタッカートの心地よいリズムを刻むアコースティックギターに、ドラムマシンで打ち込まれたリズムからの…まさかのラップ…。
速弾きやらタッピングなどの彼らしい演奏は一切無く、シンセサイザーを使ったスペイシーなサウンド。
1曲目のタイトルはまさに!! 『LITTLE GREEN MEN』なのである。
しかし僕は、『EAT ’EM AND SMILE』 の荒々しさを求めていたはずなのに。
はずだのに…。
まさかの展開に、良い意味で裏切られ、このアルバムを通じて、STEVE VAI と言うギタリストを、大好きになってしまったのでR。
そして、このユーモア溢れる実験音楽的なアルバムは、今でも、僕のお気に入りの1枚なのです。
先にも書きましたが、ワタクシはタワレコで購入したのですが、そもそも、このアルバム、通販でしか買えない物だった様です。
まさかのWHITESNAKE加入…。
ほどなくして、STEVE VAI が WHITESNAKE へ加入と言う、全く理解できない(大きなお世話だが)ニュースが飛び込み、同時に「もう『FLEX-ABLE』路線は聴く事が出来ないのだと」落胆してしまった。
どう考えても、WHITESNAKE で実験音楽的な曲を作って演奏する訳ないだろと誰でも容易に想像できる。
僕自身、WHITESNAKE も好きなバンドだったので、そんな曲を作って演奏して欲しいとも思わない訳です。
兎に角、今振り返ってみて思うのは、本当に『FLEX-ABLE』が好きだったのだなぁという事。
なんなら、一刻も早く、ソロ活動に戻って、『FLEX-ABLE』路線のアルバムをジャンジャン制作して欲しいとすら思っていた。汗
話は少し反れますが、後年知る事となったのですが、WHITESNAKE への加入は一時的(?)なものだった様で、 『PASSION AND WARFARE』 のプロモーションを兼ねてと言う、デビカバ様の粋な計らいだったとか。
ツアーでの、STEVE VAIのソロでは、『PASSION AND WARFARE』 から名曲、『FOR THE LOVE OF GOD』など演奏されています。
当時のWHITESNAKEのメンバーは、DAVID COVERDALE を筆頭に、STEVE VAI、ADRIAN VANDENBERG、RUDY SARZO、TOMY ALDRIDGE、な訳です。
すなわち、『FOR THE LOVE OF GOD』などのバッグは、RUDY SARZO 、TOMY ALDRIDGE になる訳で、もう今思うとこのメンツでのパフォーマンスは貴重かつ最強ではないかと思う訳です。
ちなみに、ワタクシ、大好きなドラマーは、TOMY ALDRIDGE パイセンなんで、TOMY ALDRIDGEについてもいずれ。
そして時代は90年代からミレニアムへ。
90年代になると、友人たちの影響もあり、6~70年代のロックやブルース、特にサザンロックにどっぷりと浸かり始めた時期で、もはや、HR/HMから遠のいてしまい、STEVE VAIで言うと『PASSION AND WARFARE』以降のアルバムは聴かずにおりました。
むしろ、WHITESNAKE 加入事件(?)以降、興味が無くなってしまったと言った方が正しいかもしれません。
しかし、2000年代前半になると、ワタクシのHR/HMへの熱い想いが復活。
多感な時期に聴いた音楽のすばらしさを思い知るのです。
80年代に活躍していた、バンドの多くが現役で活躍しているのを知り、中2のあの頃にグッと引き戻された訳ですね。
youtubeの登場もあり、昨今のPVやLIVEが観れるようになり、そんな中で見つけた STEVE VAI のLIVE映像。
『YANKEE ROSE』のPVを初めて観た時の衝撃を、再び味わう事になるのですよ。
WHITESNAKE を離れてから、自身のソロプロジェクトを続け、しかも、BILLY SHEEHANとかTONY MACALPAINと一緒にツアーをしたりしている訳です。
散々、youtubeを観て悶絶。
と同時に、90年代から2000年前半の約10年間、STEVE VAIから離れていた…いや、正確に言うと『FLEX-ABLE』ばかりを追い求めていた自分が悔やまれた瞬間でもあったのです。
即、『PASSION AND WARFARE』以降のアルバム を収集したのは言うまでもありませんね。汗
その後、2013年に『THE STORY OF LIGHT』のツアーで来日した STEVE VAI と彼のバンドのパフォーマンスを目撃する事になったのだが、その演奏は勿論、パフォーマンスも素晴らしく、今まで観たLIVEの中で、1番素晴らしいLIVEでした。
先日開催された HELLFEST では WHITESNAKE のステージに、STEVE VAI が登場!!
名曲、STILL OF THE NIGHT を演奏!!
なんか皆さんいい表情してるなぁ~~。
JOEL HOEKSTRA と STEVE VAI が同じステージにいるなんて、ヤバ過ぎですね。
ちなみに、WHITESNAKE、2019年秋の来日公演のチケットを入手するも、2020年春に延期になり、結局コロナで来日中止。
WHITESNAKE もぜひ、来日して欲しいバンドのひとつです。
そして、最後になりますが、STEVE VAI が、WHITESNAKE に加入した時期があった事実。
これはとてもステキな事だったんだなと、30年以上前の出来事を今更、そんな風に感じている訳です…。
ファンであれば、多少の変化は受け入れるくらいの、ひろ~~い心を持ちつつ見守っていたいと、つくづく思いました。
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