BEAD CONCHO 修理依頼からの。
2021.05.20
BEAD CONCHO の修理依頼がありましたので、お伝えします。
修理箇所で一番多い、外周部分の糸切れですね。
今までの経験から、使用していると、使用期間に関係なく、糸が切れてしまうのは仕方ない事かと思っています。
BEAD CONCHO の外周部分の解れかと
先日、こちらのBEAD CONCHOの修理依頼を受けました。
昔、イベントに出店していた時にご購入されて以来、お気に入りのアイテムと言う BEAD CONCHO 。
届いたBEAD CONCHOと一緒に、お客さまからそんなメッセージが添えてありました。
出店していたイベントからすると、購入されたのは、6年以上前である事が伺えました。
この様に、お客さまの手に渡り、長い間、気に入ってご愛用頂き、再び自分の元に戻ってくるなんて事を思うと、‟ものつくり”と言う仕事は感慨深く、同時に、これからも永く愛用して頂ける、‟ものつくり”が出来るようにと、更に身も引き締まります。
届いたBEAD CONCHOを見て、外周部分の糸の解れだけかと思いましたが…。
裏面の金具の不具合と鹿革の劣化…。
BEAD CONCHOを裏返してみると、心材となる金具が曲がっており、更に、よく見ると鹿革の端が切れている…と言うよりも無くなっている…。
鹿革がこの状態で、淵のビーズが、よく取れずに着いていたと思います。
これでは流石に、裏面の鹿革を再利用する事は不可能なので、新調させて頂きました。
曲がった金具は、工具を使い垂直に戻したところで、金具が外れてしまうのは容易いに想像できるので、芯材も新調させて頂きました。
お客さまから、修理に至る経緯は聞けていないので、詳細は分からないのですが、金具が曲がっていた事もあり、何かに引っ掛けてしまったと言うよりは、表裏のどちらかから、何かしらの力が加わりつつ…では無いかと想像します。
ビーズをバラシて、不要なものは交換。
修理の工程としては、糸が切れた外周部分のビーズを解き、裏面の鹿革を剥がす。
裏面の劣化が見れない場合、剥がさずにそのまま外周ビーズを復旧して完了なのですが、今回は、表裏の鹿革を芯材から取り外します。
新しい芯材に、表面(ビーズ細工の施された柄の面)と、新しい鹿革を合わせて、BEAD CONCHOの外周部分のビーズを施して、修理完了。
これで、また暫くご愛用頂ける状態になりました。
再び、末永くご愛用頂ければ幸いです‼
BEAD CONCHO はじめその他の商品の修理ご依頼について
kazoo の商品に限り、修理は随時受け付けております。
修理をご希望の際は、必ず事前にメールなどにてお問い合わせください。その際、修理箇所の画像(写メなどで可)を添付してください。
修理代金は、お客さまに往復の送料をご負担して頂く形で、基本的に修理代金は請求しておりません。
但し、修理状況によっては、修理代金を頂戴する場合がございますので、必ず事前にお問い合わせください。
今回、ご紹介したBEAD CONCHOはネットショップでもご購入頂けます。
ぜひ、ご利用ください!!